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デザインの値段

suffix_yukawa

こんばんはYです。

最近、ハイブランドの価格がなぜ高いのかを勉強していて、
それをWEBサイトの制作に置き換えたときに
私なりに腑に落ちる発見がありましたので書こうと思います。

エルメスを筆頭に、グッチやシャネル、セリーヌ等々、
ハイブランドと呼ばれるものはデザイン料が高いです。

ハイブランドにいる有名なデザイナーは、
死ぬほどの努力をして勉強しています。
例えばグッチの元デザイナーのトム・フォードは
「色気はネクタイを緩めたときに生まれる」というようなこと言っていたのですが、
どういうことかと言うと、完璧に整ったスーツスタイルから
ネクタイをぐいと外すとスタイルが崩れ、
そこに色気が宿って格好良いと言うわけです。

専門用語で説明すると、デコンストラクション(脱構築)という手法があり、
伝統的でフォーマルなスタイルの中に、どこか一つ崩しを入れることです。
どこにどのような崩しを入れるか、それをトップデザイナーの方々はめちゃめちゃ勉強していて、
デザインに至るまでの理由を哲学的なところまで落とし込み、
見極めに何度も時間をかけ、美しいものを生み出し続けているわけです。

だからデザインの値段が高いわけなんですね。

前置きが長くなりましたが、最近よく見るWEBサイトの中に、
写真や文字をズラしたりして崩しているのをよく見かけませんか?
これ、デコンストラクション的な手法ですよね。

blog191216.png
参考サイト:https://frame-optik.de/

これまで、WEBデザインの様式は機能に従うものだったのに対して、
基本形を崩して、遊びが入ってくるようになりました。
グリットレイアウトに対して、ノングリットレイアウトあるいはブロークングリットレイアウトと言われています。

ただ単に崩せば良いというものでは無くて、
基本が完璧に出来ている上で、流行に合わせた崩しを入れるからこそ
成り立つ格好良さがあり、そこには勉強が不可欠です。

ハイブランドもWEBデザインも何でもそうですが
よく原価を引き合いに出して「何でこんなに高いの?」と言う人がいらっしゃいます。
でも、それはリテラシーが低いだけなんです。
分かりやすいもので説明すると、書籍は紙とインクだけで出来ているので原価で考えたらものすごく安いはずです。
それが本屋さんでは単行本一冊1,500円前後で売られていますが、高いと感じたことはありますか?
本を原価で考える人は少ないですよね。

書籍と同じように、洋服やWEBデザインや世の中のありとあらゆるクリエイティブには、
作り手の知識や技術が込められてデザインがされているわけで、だからそれなりの値段になってきてしまうんです。

まとめ
2019年は崩しすぎのサイトも多く、見づらくなってしまったサイトも多かった印象ですので、
個人的には、崩すのはサイトの一部だけに抑えて、ある程度整ってくるのが2020年かなと思っています。
こうした流行の先読みも含めてデザインの値段になっていることを、お客様とも共有していけたら良いです。
Yでした。

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