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中秋の名月と彗星

Bpo Member

こんにちは。BPOアルバイトのMです。
今回は、盛り沢山の天文イベントを見ることができた昨年10月の星座についてご紹介していきたいと思います。

中秋の名月.jpg

秋の星座を見つける際の目印となるのが、「秋の四辺形」と呼ばれる大きな四角形です。これは、ペガスス座の胴体を作る3つの星「マルカブ」「シェアト」「アルゲニブ」と、隣接するアンドロメダ座の星「アルフェラッツ」を結んだ星の並びでなっています。一等星がないため夏の大三角ほど華やかではありませんが、この四辺形を見つけることができれば、ほかの秋の星座達もよりいっそうみつけやすくなります。

四辺形の北東の角から伸びる星の列を辿れば、ギリシャ神話のヒロイン、アンドロメダ座にたどり着きます。そして、彼女の腰のあたりをよく見ると、肉眼で見える最も遠い天体の1つ、アンドロメダ銀河(M31)をみることができます。アンドロメダ銀河は、約250万光年の彼方にある、私たちの暮らす天の川銀河と並ぶ巨大な銀河です。今から約250万年前というと、人類の遠い祖先が石器を使い始めた旧石器時代。その時の光を今みていると思うとなんだか不思議な気分になりますね。

また、四辺形の南側の辺をたどれば、秋の空で唯一の一等星であるフォーマルハウト(みなみのうお座)が輝いています。「秋のひとつ星」とも呼ばれ、静かに輝くその姿は、秋の夜の情緒を深めてくれます。


昨年は中秋の名月が10月6日に巡ってきました。太陰太陽暦(明治5年まで日本で使われていた暦で、月の満ち欠けを元に日付が決められていました。)の8月15日にあたる中秋の名月は、古来より美しい月を愛でる習慣があり、日本では収穫祭と結びつき「芋名月」とも呼ばれることもあります。しかし、中秋の名月は必ずしも満月とは限りません。この時期の満月は、欧米の農事暦(The Old Farmer's Almanac)によると、「ハンターズムーン(Hunter's Moon/狩猟月)」と呼ばれることもありますが、昨年10月の満月は「ハーベストムーン(Harvest Moon/収穫月)」と呼ばれておりました。


ほかにも注目の天文イベント、流星群と彗星も見ることができました。

まずは10月9日ごろに極大(流星群の活動が最も活発になる時期)を迎えた「10月りゅう座流星群」。りゅう座流星群は、母天体の名前から「ジャコビニ流星群」という名称でも知られています。1933年や1946年には1時間あたり数千個もの流星が観測され、話題になったそう。

そして、もう一つが10月21日ごろに極大を迎えた「オリオン座流星群」です。この流星群の母天体は、あの有名なハレー彗星(肉眼で観測しやすく、一生の内に複数回みることのできる数少ない彗星であるため、古くからの歴史的な文献に記録が多く残っているとても馴染みのある彗星です。)。比較的明るい流星が多く、流れ星に願いを込めるには絶好のチャンスでした。

さらに、発見されたばかりのレモン彗星とスワン彗星が、昨年10月に観測チャンスを迎えました。
レモン彗星は2025年1月にアメリカアリゾナ州レモン山天文台で発見されたばかりの彗星で、スワン彗星は、9月に太陽観測衛星SOHOに搭載されている観測機器SWANの観測データから発見されたばかり彗星です。
10月19日〜10月21日ごろに地球に最接近し、明るさの予想は変動しますが、双眼鏡や望遠鏡があれば、その姿を探すこともできました。残念ながら関東平野では連日曇り空が続きレモン彗星をみることができませんでしたが、天気の良かった地方では奇跡的に観測することができたそうです。
次にレモン彗星みられるのはおよそ1400年後、スワン彗星にいたってはおおよそ2万年以上も後とのこと。まさに一期一会の天体ショーですね。

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