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(プロだから)

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こんにちは
CSチームのYです。

ちょっと前の話になりますが、攻殻機動隊展というものに行ってきました。
みなさま、攻殻機動隊はご存じでしょうか。士郎正宗の漫画『攻殻機動隊』を原作として、押井守監督の映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』や『イノセンス』、アニメ版『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』など、さまざまに展開され今もなお多くの人を惹きつける作品です。今年の夏から新作アニメ『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』も放映されますね。

科学技術が飛躍的に発展し、多くの人間が脳をネットワークに繋ぐ「電脳化」や、身体をサイボーグ化する「義体化」を遂げた近未来を舞台とし、高度化する電脳犯罪やテロに対抗するため、主人公・草薙素子を筆頭に、精鋭のサイボーグたちで構成された非公認の首相直轄超法規的特殊部隊「公安9課」(通称・攻殻機動隊)の活動を描いたのが攻殻機動隊に共通するあらすじです。

攻殻機動隊展では映像作品の絵コンテ展示をメインに、草薙素子をモデルとした空山基による彫像作品などが展示されていました。

草薙素子をモデルとした空山基による彫像作品

攻殻機動隊絵コンテ

中でも印象に残っている絵コンテが『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』でバトーが人形使いと思われる男を人混みの中追いかけ、拳銃を向けるシーン。夢中で見すぎていたので写真を撮るのを忘れてしまったので記憶になってしまうのですが、絵コンテ上部に「KISEへ [状況の説明](プロだから)アタリをかいて下さい」といった内容のコメントが書かれていました。

これは押井監督から作画監督である黄瀬和哉に向けたものだと思います。このコメントは「お前はプロなんだからこれくらいできて当たり前だろ」と言っているのと同義です。当たり前かとは思いますが、言われる側のプレッシャーを考えるとかなり痺れます。他の絵コンテでも押井監督から黄瀬氏に向けたコメントはいくつかあり、彼がいかに重要なポジションであったか、そしていかに黄瀬氏が苦労したかは計り知れません。(Wikipediaにあまりにも疲れた黄瀬氏がゲームセンターへ逃走し、現場復帰をかけて押井とゲームで勝負したとかいてありました。かわいそう。)


プロの感覚をもって仕事をするということは、どの世界においても常々言われることかと思いますが、今まで私は何かのプロになるにはどれだけ時間がかかるんだろうと思っていました。つまり、自分が自分でプロを名乗れるかどうかに基準を置いていたわけですが、この絵コンテを見てから、そうではなく、お客様を相手に仕事をしている以上相手からは「その手のプロである」と思われており、それ相応の仕事をしなければならないことに気づきました。気づきましたというか、気づいてしまいました。これは大変なことです。本当に。手は抜けません。当たり前に。でも手を抜いていないものの方が当たり前に良いです。
私がお客様に赤だといえば、青だったとしても赤になってしまうケースもあるかと思います(実際はそんな単純ではないですが)。だから赤は赤と、青は青と間違いなくいえるような仕事をしていかなければならないということに気づいてしまいました。
私たちはお客様と「医者と患者」の関係性たれとよく言われます。私たちはお客様にとって頼れる存在でなければならないのです。

黄瀬氏はこのあと、「第4の攻殻」とも言われる『攻殻機動隊 ARISE』の総監督を務めることになります。もうすでにプロであるという自覚の積み重ねのその先に本当のプロの仕事があると信じてひたむきにやっていきたいと思いました。

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