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世界観をつくる 水野学×山口周

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こんにちはデザイン部のYです。

水野学さんと山口周さんの対談を一冊にまとめた『世界観をつくる』(朝日新聞出版)を読みました。

ここで言う世界観とは、物語と未来を提示し、

そこにしかない意味や価値をつくることです。

2020年をどう考え何が新しいのか、

ビジネス書としても考えさせられる内容になっています。

中でも、水野さんのデザインとビジネスを一体として捉えている感覚には驚きました。

例えばパッケージデザインの仕事をしたとして、クライアントにも良いデザインだと褒められた。

しかし本当に売れるといえる効果があるかどうか、打率何割かは出してみないとわからないし、

売れたとしてもデザインによる効果かは分からない。その諦めこそがデザインを甘やかしている要因の一つだと。

つまりデザインには、売上が上がるという確証が得られないとされがちなんですという話。

水野さん曰く「僕自身の打率は9割を超えていると思います。売上1.5倍だと低い方で、僕が加わったことで、その会社なりの商品の売上は2〜3倍はいく。打率の理由は世界観を最適化できる知識にあると思っています。」

と本書の中で言い切っています!

未だかつて、こんなことを言えるデザイナーがいたでしょうか。

私はかなり衝撃を受けました。

このままじゃダメだと、本当に打ちのめされました。。

デザイナーが売れるデザインをちゃんとつくらなければ、デザインに対する社会の信頼感は育ってこない。

そのためにインプットをたくさんして、どうやったら売れるデザインをつくれるか考えて、ちゃんと結果を出したいと水野さんはおっしゃっています。

確かに、多くのデザインは甘やかされている、それは昔から私も感じていたことです。

例えば商品にデザイナーの名前は記載されないですから、ダメだったりダサいデザインは隠すことができますし、

ヒットしたデザインだけをホームページに載せて打率10割に見せたりできます。

そしてデザインをきちんと批評できる人がいないことも問題だと思います。

2005年頃の話ですが、当時別のトップデザイナーの方たちの対談を聴きに行ったときに、

売れるデザインと良いデザインは、必ずしも一致しないと言っていたのを覚えています。

トップの方でも、当時はまだまだビジネスとデザインの結びつきは弱かったのです。

それから10年くらいして、もうそんなことは言っていられない時代になりました。

さて、水野さんの9割打率の理由となる世界観の話に戻ります。

一見何の役にも立たない、仕事に関係ないような知識のインプットは、

物語をつくり、世界観をつくるアウトプットの材料なんですという話。

どういう時間の使い方をしてきたかでインプットの量が変わってきます。

売れるデザインをちゃんとつくるために、時間のマネジメントも大切ですし、

色々のものを見て体験して吸収して、デザインの仕事をもっとストイックにしていきたいと

心から思わされた一冊でした。

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