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グラフィックデザインとWebデザイン

Creative Member

グラフィックとWEB

こんにちは、デザインチームのSです。
私はグラフィックデザインとWebデザインをしていますが、それぞれへの意識や気を付けていることは違います。


まずグラフィックデザインとはポスター、チラシ、パッケージなどの紙媒体に関する印刷物のデザイン。
そしてWebデザインとはホームページ、ランディングページ、バナーなどのブラウザ上で表示するコンテンツのデザインです。


カラーモード、解像度などの基本的な違いは今回は省き、実際にデザインをしないとなかなか気にしない部分について取り上げたいと思います。


1.文字組み

印刷物では限られたサイズの中で美しく組むことが重要で、一文字一文字にこだわり文字間や改行位置の調整をします。
対してWebサイトでは一文字一文字こだわることは難しく、どちらかというと視認性や可読性を重視する必要があります。
端末や画面サイズによって文字サイズや改行位置は変わってしまうため、作成できたとしてもPCサイズ、SPサイズ、タブレットサイズの3サイズ程度のためです。


2.線の細さ

ディスプレイでなら問題のない0.1mmの線は印刷では掠れる可能性があります。


3.発色

印刷物はインクなのに対し、Webはディスプレイで見るため薄い色も綺麗に発色します。
例えば、Web制作物において印刷物の感覚で影をつけると濃くなってしまうためその点も配慮して調整する必要があります。


4.黒の扱い

印刷物では基本的にリッチブラックかK100を使用します。
リッチブラックは広い範囲に使用すると綺麗ですが、4色掛け合わせのためJANコードやQRコードなどの細い箇所にはK100を使用して版ズレを防ぎます。
Webサイトでは基本的に真っ黒(#000000)ではなく「限りなく黒に近い濃いグレー」を使用します。
3でも挙げたように発色の良いディスプレイで黒を見るとコントラストが強く、長文を読むWebサイトでは目が疲れてしまうためです。


他にも、それぞれで気を付けなければいけない点はいくつもあります。


グラフィックデザイン
・インクで表現するため細かすぎる数値は避ける
・カットラインギリギリまで要素を配置しない
・印刷をかけた後の修正が難しいので納品データの作成はより慎重に


Webデザイン
・デバイス上で使用できるフォントか
・コーディングで再現できるデザインか
・UX(ユーザーエクスペリエンス)を意識
→ランディングページはスクロールが多いと離脱の原因になるため長くなりすぎないようにする等


グラフィックデザインとWebデザイン、どちらもするようになってからの気付きがたくさんありました。
何かひとつに偏りすぎないよう、どんなデザインもできるデザイナーで居たいと日々感じています。

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