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デザインにおける思考整理

Creative Member

はじめまして。デザインチームのKです。
今回は初めてブログを書くということで、自分のデザインにおける思考整理を記述したいとおもいます。


デザインにおける思考整理


そもそもデザインとはなんなのでしょうか。


商品や事業、プロジェクトを生み出す目的。その目的のための計画そのものが「デザイン」と考えます。
色や形、技術や機能は、その目的を実現するための手段のひとつで、デザインは常に「ヒト」が中心にあり、社会を発展させる力を持っています。誰かの生活を真に豊かにすること、またはその可能性があること。それを達成しているものごとが「デザイン」されているという事ではないでしょうか。


また「デザインであるか否か」の判断基準は目的、つまりプロセスの中に境目があるため「成果物のみをみてもそれがデザインであるか否かの判断はつかない」ということです。逆に言えばデザインは「何を見据えたか?」も重要であるといえます。


そこで見えてくるものは、制作における自分の向き合い方、考え方がとても大事になってきます。


話は変わりますが、たまに「育った環境なんか関係ない」という言葉を耳にします。確かに生まれ持ったポテンシャルに関しては、関係ないのかもしれません。


このような話を聞いたことがあります。

雪の多い環境で育った方は白色の認識に長けていて、自然の中に白色が多いと、白という色が「朝の雪の色」「夜の雪の色」「夕焼けにあたる雪の色」「月明かりの中の雪の色」「吹雪の中の雪の色」など環境に依存した細分化が無意識にされ、カテゴリが増えるそうです。ということは、必然的に自分の周りの環境が無意識に影響を及ぼしているのではないでしょうか。

僕は自分が属している環境は重要だと考えます。
常に潜在的な部分を解決する環境に身を置かなければ、良い意味でも悪い意味でも物事の表層的な部分でしか考えられない思考のまま淀んでしまうことになってしまうのではないのでしょうか。
このことは様々なことに置き換えることができると思っています。


日本という文化で育ち、いま自分が「当たり前」だと思っている環境の中での価値観は本当に「当たり前」なのでしょうか。

常に疑問を抱き、自分が身を置く環境から目を凝らすと、ふと日常に潜む違和感がこちらを見つめていることがあります。それこそが新しい価値観への入り口でそこにクリエイティビティが潜んでいると思います。


まるで人類が誕生する前の地球に人工物が紛れ込むような「違和感」が別視点の見方の発見と、別要素の融合で新たな価値観の構築に繋がると考えます。


火の使い方を知らないものは火を恐れ、
火の使い方を知るものは火を利用する。


デザイナーとは、「火の使い方を発見する」のではなく、「火の使い方を知り、その使い方の伝える方法を考えて考えて考え抜き、研ぎ澄ます」ものだと思います。それが文化レベルを向上させられる可能性に満ち溢れていると考えます。


僕自身はきちんと火の使い方を知れているのか。
僕自身はちゃんとデザインするということを捉えているのだろうか。


部分と全体。固体と群。具体と抽象。大小、遠近、主観と客観。近い未来と遠い未来。なにかのひとつの枠組みにとらわれてしまわずに、その対極、逆別の視点、新たな捉え方を常に持っていたい。
今、自分が何のために何をしているのか、きちんと理解をして最善をつくしているのか。


もっと真摯にデザインというものに向き合って生きていないといけないなと思う毎日です。
いろんなものをインプットして、自分の中のフィルターを通してアウトプットできるように。またそれを自分のものだけではなく、人に伝えて共有できるようにしていきたい。


日々考えさせられることばかりです。


皆さんはデザインをするとき、何にどう向き合って、何を考えて、何を目的としていますか?
一度休憩して、整理することも大事かもしれませんね。

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