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オズの魔法使いの前日譚

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こんにちわ。BPOチームのMです。
今回は、最近観に行った映画『ウィキッド』についてご紹介したいと思います。

映画ウィキッド.jpg

ファンタジー映画の枠を超え、多くの人々を魅了し続けるミュージカルの感動と魔法をスクリーンで再現した、待望の超大作『ウィキッド』。上映前から大きな話題を集めていた本作は、『オズの魔法使い』の"知られざる前日譚"を描いた作品です。

誰もが一度は耳にしたことがある、または子どもの頃に触れたことがある名作『オズの魔法使い』。カンザスの少女ドロシーが竜巻に巻き込まれ、魔法の国オズに飛ばされるところから始まるこの物語は、かかし、ブリキの木こり、臆病なライオンと共にエメラルドシティを目指す冒険譚です。
かかしは「脳」、ブリキの木こりは「心」、臆病なライオンは「勇気」を求めて旅に出ますが、実は彼らは最初からそれらを持っていた。という結末は、「本当に大切なものは、すでに自分の中にある」というメッセージを伝えてくれます。また、見知らぬ土地で出会った仲間たちと育まれる友情は、困難を乗り越える力になることを教えてくれます。
そんな輝かしい物語の裏側に、もうひとつの、より複雑で深いストーリーが存在することをご存じでしょうか? それが、映画『ウィキッド』です。

本作の中心人物は、のちに「西の悪い魔女」と呼ばれることになる緑色の肌を持つ少女・エルファバ(シンシア・エリヴォ)と、「善い魔女グリンダ」となる美しく社交的なグリンダ(アリアナ・グランデ)。
二人はオズの大学で出会い、最初は性格も価値観も正反対で反発し合います。エルファバはその外見ゆえに差別され、誤解されて育ってきました。一方、グリンダは周囲の期待に応えようとしながらも、自分の中に葛藤を抱えています。

そんな二人が、次第にお互いの本当の姿に触れ、やがて友情を育んでいく過程はとても感動的です。しかし、その友情は試練にさらされ、やがて大きな運命の分かれ道を迎えることに......。
なぜエルファバは"悪い魔女"とされ、グリンダは"善い魔女"として語り継がれるようになったのか? その背景には、「善」と「悪」とは何か、という深い問いかけが描かれています。
『オズの魔法使い』が"希望と冒険、そして自己発見"の物語であるならば、『ウィキッド』は"誤解・偏見・選択と運命"を描く、もうひとつの真実の物語です。この2つの作品はお互いを補完し合い、オズの世界をより豊かに、より多角的に描き出しています。

そして、この映画の大きな魅力の一つが「音楽」です。
特に、エルファバとグリンダが友情を確かめ合う「For Good」や、エルファバが運命に抗う決意を歌い上げる「Defying Gravity」は、物語のテーマと強くリンクした名曲です。
ブロードウェイ版でも観客を魅了してきたこれらの楽曲は、映画版でも圧巻の演出とともに私たちの心に残ります。
エルファバ役は、圧倒的な歌唱力と演技力を誇るブロードウェイ女優・シンシア・エリヴォ。グリンダ役には、世界的なポップスター・アリアナ・グランデが抜擢されています。
さらに、ブロードウェイ版で初代グリンダを演じたクリスティン・チェノウェス、エルファバ役を演じたイディナ・メンゼル(映画『アナと雪の女王』のエルサ役でも有名な方です)もカメオ出演しており、ミュージカルファンには嬉しいサプライズもありました。

そして、続編となる『Wicked For Good』は、2025年11月にアメリカで公開予定。ミュージカル『ウィキッド』の第2幕を描くこの作品で、エルファバとグリンダの運命がどうなるのか......続きがとても気になります......
日本での公開も今から待ち遠しいですね!

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